アパートやマンションにお住まいの方で
光回線なのにネットがおそい!
とストレスを感じている方はいませんか?
同じ光回線でも、戸建て住宅にくらべてアパートやマンションでの回線速度はおそいケースが多いです。
今回は、なぜ回線速度がおそくなるのか。7つの原因とその改善方法について徹底解説させていただきます。
こんな方におすすめ
- 光回線なのに速度がおそい原因を知りたい方
- 改善策を知りたい方
この記事を読めば
原因やだれでも簡単にとりかかれる改善策などがわかるので、いままでより少しでも快適にインターネットを使えるようになります。
ちなみに
わたし自身もアパートに住んでいて、過去に「光回線なのになぜこんなに速度がおそいの?」と悩まされたことがあります。
しかし現在では、引っ越しなどをすることもなく下り1Gbps越えの速度を可能にしました。
実際の速度がコチラ

今回はアパート暮らしで1Gbps越えを可能にした方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
アパートやマンションで回線速度がおそい原因

光回線なのに速度がおそいと感じるのは、以下の7つの原因が考えられます。
ひとつずつ細かく見ていきましょう。

1.時間による混雑

このイラストのように集合住宅では、電柱から伸びている光回線をMDF(主配線盤)へ引き込みます。
つぎにMDFから各部屋まで回線が伸びているのですが、ほとんどの建物ではこの回線は【共有回線】となります。
共有回線、つまりネットを利用しているのは自分だけではないので利用者がふえる夕方~夜にかけては回線混雑の影響で速度が低下しやすいです。
2.たくさんの機器を同時接続している
1台のルーターに対して多くの機器を接続していませんか?
パソコン・スマホ・タブレット・ゲーム・プリンター・家電 など
今では【Wi-Fiで使える便利なアイテム】がかなり増え、日に日に普及率も高くなっています。
ルーターには最大接続数というものが設定されていて、スペックの高いものだと40~50台以上も接続することが可能。
しかしいくら同時接続可能といっても、あまりに多くの機器を接続するとひとつひとつの速度はおそくなってしまう傾向にあります。
3.ルーターを長時間使いっぱなし
ルーターというのは基本的に1度起動させたらそのままつけっぱなしにします。
しかしあまり長い期間稼働させ続けていると、熱がこもってしまったり不具合の原因にもなるので速度がおそくなってしまう場合があります。
4.ルーターが高速通信に対応していない
通信速度というのはWi-Fiの規格(無線LAN規格)によっておおきく左右されます。
契約したプロバイダーが最新の規格に対応していたとしても、お手持のルーターが古い場合は速度を出せない可能性があります。
規格名 | 規格名(新) | 最大通信速度 | 年代 |
IEEE 802.11 | - | 2Ⅿbps | 1997 |
IEEE 802.11b | - | 11Ⅿbps | 1999 |
IEEE 802.11a | - | 54Ⅿbps | 1999 |
IEEE 802.11g | - | 54Ⅿbps | 2003 |
IEEE 802.11n | Wi-Fi4 | 600Ⅿbps | 2009 |
IEEE 802.11ac | Wi-Fi5 | 6.9Gbps | 2013 |
IEEE 802.11ax | Wi-Fi6 | 9.6Gbps | 2019 |
あたらしく光回線を契約したけど、ルーターは昔から使っているものがまだ壊れてないしそれを使おう
このように古いルーターを使っている可能性はありませんか?
もしそうだとしたら、速度がおそいのはルーターの対応規格に原因があるかもしれません。
5.LANケーブルが古い
意外と見落としがちなものがLANケーブルのカテゴリー。
Wi-Fi規格とおなじように実はLANケーブルにもカテゴリーというものがあります。
LANケーブルのカテゴリーごとの通信速度はこちら。
規格 | 最大通信速度 |
CAT5 | 100Ⅿbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT6A | 10Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
CAT7A | 10Gbps |
CAT8 | 40Gbps |
カテゴリー確認方法はケーブル自体に規格が書いてあるのでそこから確認できます。

ルーターの時とおなじようにLANケーブルが古い場合は、規格によっては満足いく速度を出せなくなってしまいます。
6.プロバイダー側に原因がある
光回線なのに速度がおそいと感じる場合は契約しているプロバイダー側に原因があるケースも。
まず1つは通信障害。
プロバイダー側でトラブルや設備の不具合が発生した場合は通信障害となり、インターネットに接続できなかったり速度がおそくなってしまったりなどの問題がおこります。
プロバイダーがIPv6(IPoE)通信に対応していない
もうひとつ考えられるのが、プロバイダーがIPv6(IPoE)通信に対応していないケース。
インターネットではこれまで主流とされていたIPv4(PPPoE)と最新のIPv6(IPoE)という2つの通信方式があります。
- IPv4(PPPoE)・・・従来の通信方式で回線混雑がおきやすく、速度がおそくなる原因にもなる
- IPv6(IPoE)・・・最新の通信方式で、回線速度・安定性ともにIPv4よりも優れている
2つのちがいについて細かく説明すると長くなってしまうので、ざっくりとした回答になりますがプロバイダーがIPv6(IPoE)に対応していない場合はそれが原因で速度がおそい可能性もあります。
7.配線方式が原因
アパートやマンションなどの集合住宅では3つの配線方式というものがあるのはご存じですか?

このイラストのようにアパート・マンションでは共有部のMDFから各部屋へ回線がのびているのですが、その回線の種類によって建物の配線方式が決まります。
青い線の部分が
- 光ファイバーなら・・・光配線方式
- 電話回線なら・・・VDSL方式
- LANケーブルなら・・・LAN方式
となります。
ここで重要になるのが、回線速度は配線方式によっておおきく左右されるということ。
方式 | 最大回線速度 |
光配線方式 | 1Gbps |
VDSL方式 | 100Ⅿbps |
LAN方式 | 100Ⅿbps |
表をみてもらうとわかる通り、VDSL方式・LAN方式は光配線方式の10分の1程度しか出せないです。
引っ越しのときに「光回線対応!」や「インターネット完備」と書いてあってもふたを開けてみればVDSLやLAN方式であることがおおいです。

普及率の面でも現在はVDSL方式が圧倒的におおい。
そのためアパートやマンションで「光回線なのにおそい!」と感じる場合は配線方式が原因の可能性がたかいと言えます。
VDSLやその他配線方式について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
・【VDSLとは?】集合住宅で回線がおそい原因はこれだった!それぞれの特徴と自宅の配線方式見分け方
以上7つが回線速度がおそい場合に考えられる原因となりますが、気になるのはその改善方法。
つぎの項目では気になる改善方法についてもしっかりと紹介いたします。
速度がおそい場合の改善方法

ここからは簡単なものから本格的な改善方法まで、実行しやすい順にご紹介します。
以上の方法をステップごとに1つずつためしていきましょう。
- step1~3はその場しのぎ程度で根本的な解決にはなりにくい。
- step4~6はハードルがたかくなるが大きな改善が見込める。
混雑時間をさける
回線を共有する集合住宅では、利用者がおおくなる時間帯に速度がおそくなることがおおいです。
18時ころ~23時ころの間が1番混雑する時間帯になるので、1度インターネットの利用時間をずらしてみましょう。
早朝や午前0時以降の深夜帯は利用者が少ない傾向にあるので、その時間帯で快適に利用できるのであれば混雑の影響をおおきく受けている可能性があります。
接続機器をへらす
1台のルーターに対しておおくの機器を接続していると速度がおそくなってしまうことがあります。
ひとり暮らしなら許容範囲でおさまる程度ですが、家族で暮らしている場合は全員のスマホ・ゲーム・家電などおおくの機器を接続することが予想されます。
端末がおおくなるとルーターごとに決められている最大接続数以内であっても、ひとつひとつの回線はおそくなってしまうことがあるので、1度接続している端末をへらしてみましょう。
これで改善された場合は、接続している端末数がおおかったのが原因ということになります。
ルーターの再起動
ルーターは1度起動させたら基本的にはつけっぱなしにしておきます。
ですが定期的に再起動をかけてあげることで、ルーターの不具合やそれが原因で速度がおそくなるということを防げます。
ルーターの再起動で得られるメリット
- 本体の熱をにがす
- チャンネルを修正してくれる
本体の熱をにがす
使い続けているルーターにさわってみると本体が熱くなってはいませんか?
ルーターというのは精密機器なので、熱を帯びたまま放置しておくと不具合の原因にもなります。
1度電源を切って20分~30分ほど放置してから再起動をかけると熱がにげてくれるので、定期的なメンテナンスとして再起動をかけてあげましょう。
チャンネルを修正してくれる
1台のルーターに対して複数の端末を接続する時、それぞれの端末にはチャンネルが設定されます。
接続する端末が増えることでチャンネルが重複してしまい、電波干渉をおこしてしまうケースも。
そうなった場合、速度低下や接続切れなどが発生してしまいます。
しかしルーターを再起動することでチャンネルの重複を自動修正してくれるので、速度の改善が期待できます。
稼働させ続けるルーターだからこそ、定期的なメンテナンスをしてあげましょう。

ルーターやLANケーブルを新しいものにかえる
step1~3までの方法はだれでも簡単にできる対処法ですが、そもそもルーターやLANケーブルが古い規格にしか対応していない場合はあまり意味がありません。
光回線のパフォーマンスをしっかりと発揮するためにもルーターやLANケーブルの規格が古い場合はあたらしいものに変えましょう。
基本的な光回線(下り最大1Gbps~)を契約している方向けに、どの規格を用意すればいいのかという部分を紹介します。
ルーターの場合
規格名 | 規格名(新) | 最大通信速度 | 年代 |
IEEE 802.11 | - | 2Ⅿbps | 1997 |
IEEE 802.11b | - | 11Ⅿbps | 1999 |
IEEE 802.11a | - | 54Ⅿbps | 1999 |
IEEE 802.11g | - | 54Ⅿbps | 2003 |
IEEE 802.11n | Wi-Fi4 | 600Ⅿbps | 2009 |
IEEE 802.11ac | Wi-Fi5 | 6.9Gbps | 2013 |
IEEE 802.11ax | Wi-Fi6 | 9.6Gbps | 2019 |
あたらしいルーターを購入するのであれば、1Gbpsをこえている11ac(Wi-Fi5)か11ax(Wi-Fi6)の規格をえらびましょう。
LANケーブルの場合
規格 | 最大通信速度 |
CAT5 | 100Ⅿbps |
CAT5e | 1Gbps |
CAT6 | 1Gbps |
CAT6A | 10Gbps |
CAT7 | 10Gbps |
CAT7A | 10Gbps |
CAT8 | 40Gbps |
LANケーブルを規格でえらぶなら基本的にCAT6または6Aで十分でしょう。
最低でも5e以上を選べば大丈夫です。
オンラインゲームなどが趣味で、少しの遅延でも気になるという場合は対ノイズ性能にも優れているCAT7以上がおすすめです。
ただしカテゴリ(CAT)が上がるにつれて値段も高くなってくるので注意してください。
IPv6(IPoE)通信にかえる
まずは自宅のインターネットがIPv6で通信できているのか確認しましょう。
こちらの測定サイト【test-ipv6.com】をタップすると測定が始まります。
IPv6通信ができている場合は下の画像のように、測定結果で「IPv6アドレスは○○○」「あなたはIPv6接続に対応しているため...」と表示されます。

もしもIPv6通信ができていないのであれば以下2つの方法で解決することができます。
解決策
- プロバイダーがIPv6に対応している場合はIPv6オプションに加入する
- プロバイダーがIPv6に対応していない場合はのりかえる
プロバイダーがIPv6に対応している場合
IPv6対応のプロバイダーなのにIPv4での通信になっている場合は、そのプロバイダーに申請することでIPv6への切り替えが可能です。
申請方法はプロバイダーごとにかわりますが【契約中のプロバイダー名 + IPv6通信】などで調べると切り替え方法が載っています。
プロバイダーがIPv6に対応していない場合
そもそも契約中のプロバイダーがIPv6に対応していないなら、おもいきってプロバイダーを乗り換えるというのも選択肢のひとつです。
プロバイダ-を乗り換えることで今よりも月額料金を安くすることができたり、回線速度の改善も期待できます。
乗り換えと言っても、光コラボから光コラボへのプロバイダー変更の場合は工事も必要ないので気軽に変更することが可能。
違約金などに関しても、乗り換え先のプロバイダーで違約金を負担してくれるキャンペーンがおこなわれていたり、おとくなキャッシュバック特典などを受け取ることもできます。
IPv6通信に対応している光コラボのおすすめはコチラ
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以上がIPv6に対応しているおすすめの光回線とプロバイダーになります。
筆者がアパートでも1G超えを可能にした方法
最後は回線速度のおそさに悩んでいたわたし自身が、アパートくらしでも1G超えを可能にした方法をご紹介します。
結論をもうしあげますと、その方法とはNURO光で自室に独占回線を引くということ。
速度がおそい原因の7つ目【配線方式が原因】でお話しした通り、光回線なのにアパートやマンションで速度がおそいと感じるのは、その建物の配線方式が原因であることがほとんどです。
つまり配線方式が原因の場合は、ここまで紹介してきた改善方法を試してもあまり効果がありません。
なぜなら配線方式がVDSLやLAN方式の場合は下り最大100Ⅿbpsしか出せないから。
方式 | 最大回線速度 |
光配線方式 | 1Gbps |
VDSL方式 | 100Ⅿbps |
LAN方式 | 100Ⅿbps |
この問題を解決するには建物の配線方式をかえるという方法がありますが、それには大掛かりな工事が必要になり、管理会社や大家さんの許可がおりないとどうにもならないためあまり現実的ではございません。
費用に関しては管理側が負担するので入居者がお金を払う心配はありませんが、だからこそ許可がおりづらいというのも事実。
ですがNURO光を申し込むことでこの問題を解決できます。
NURO光では、アパートやマンションにNURO設備が導入済みならマンションタイプを契約できますが、設備が導入されていなくても戸建てと同じプランを契約可能です。

戸建てと同じプランというのは、このイラストのように自分の部屋だけの回線を引き込むことになるので、他の入居者とは回線を共有しない独占回線として利用することができます。
独占回線にすることで、建物の配線方式に左右されないインターネット通信を可能にするということですね。

この方法によりわたしはアパートでも回線速度1G超えを実現しました。
現在では回線混雑に巻き込まれることもなく、ストレスを感じないインターネット接続を可能にしています。
NURO光のポイント
- 集合住宅でも戸建てと同じ契約が可能
(自分だけの独占回線) - 圧倒的な回線速度!下り最大2Gbps
- いまならキャッシュバック45,000円
(オプション加入なしでOK) - 特典・キャンペーンで工事費用44,000円が実質無料
- インターネット接続やNURO光でんわなどの設定サポート1回無料
- SoftBankユーザーならスマホとセットでさらにお得に
\\高速通信でストレスフリー//
キャッシュバック+工事費実質無料でトータル89,000円おとく!
キャッシュバックや工事費実質無料などの特典・キャンペーンは予告なく変更または終了する可能性があります。
契約を検討中の方はお早めに。
NURO光がおすすめな理由について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
・NURO光がおすすめな理由。他社との徹底比較やメリット・デメリット紹介
-
NURO光がおすすめな理由。他社との比較やメリット・デメリット紹介
続きを見る
まとめ

今回はアパートやマンションで回線がおそい場合の原因と改善策について解説させていただきました。
インターネットが当たり前になっている今、回線速度がおそいというのはほんとうにストレスを感じてしまいます。
オンラインゲームが趣味だったりNetflixなどの動画配信サービスをたくさん見る方、テレワークでZoom会議を頻繁にする方など、さまざまな場面でインターネットは必要不可欠なので、今回の記事を参考にすこしでもストレスフリーな環境をつくりましょう。
速度がおそくなる原因
- 利用時間によっては混雑する
- たくさんの機器を同時接続している
- ルーターを長時間使いっぱなし
- ルーターやLANケーブルが高速通信に対応していない
- プロバイダー側に原因がある可能性
- 配線方式が原因
改善策
- 混雑時間をさける
- 接続機器をへらす
- ルーターの再起動
- ルーターやLANケーブルをあたらしい規格のものにかえる
- IPv6(IPoE)通信にする
- NURO光で独占回線にする
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