皆さんはインターネットを利用する際
自分の目的や用途に応じて最適な方法を選べていますか?
世の中にはインターネットを利用する方法はさまざまありますが
方法が複数あることによってそれぞれの違いが曖昧になっている方も多いと思います。
今回はそんな方たちのために、
いまさら聞けないモバイルWi-Fiルーター・ホームルーター・固定回線
それぞれの違いやメリット・デメリット
について詳しく解説していきます。
この記事を読めば
・用途に応じたインターネット接続の方法や種類、
・自分に合ったインターネット接続方法
などが理解できます。
こんな方におすすめ
- モバイルWi-Fiルーター・ホームルーター・固定回線の違いが知りたい方
- それぞれのメリットやデメリットを知りたい方
- 自分に合ったインターネット接続方法を知りたい方
目次
モバイルWi-Fiルーターとは

モバイルWi-Fiルーター(以降この記事ではモバイルルーターと呼びます)とは、
簡単な設定をするだけで、室内外の好きな場所でインターネット利用を可能にする通信端末のこと。
パソコンやスマートフォン、タブレットやゲーム機などの
Wi-Fi機能を持つ端末と、モバイルルーターを接続することで
電波が届く範囲内なら好きな場所でインターネットを楽しむことができます。
一般的にはモバイルルーターというより、ポケットWi-Fiという名前の方が認知度は高いです。
ポケットWi-Fi=モバイルルーターの内の一種
【速報】モバイルルーターと言えばUQ WiMAXが1番有名ですが、
2021年4月08日からUQ WiMAXで新たに5G対応の新料金プランが開始されることとなりました。
新プランについて、詳しくは⇩の記事で解説しています。

自宅での固定回線というのは主に、物理的な光回線を利用してインターネット接続をしていますが
モバイルルーターに関しては、スマホなどと同じように電波でインターネット接続をしています。
ここからはモバイルルーターのメリット・デメリットを紹介していきます。
モバイルルーターのメリット
・好きな場所でインターネットが使える
まずモバイルルーターの1番のメリットは、
好きな場所でネットを使えるというところです。
固定回線やホームルーターに関しては、自宅の中でしかインターネットが使えないのに対して
モバイルルーターの場合は、通信エリア内の電波が届いている場所なら
どこでもインターネット接続が可能なので、1番のメリットであると言えます。
・工事不要
モバイルルーターの場合は、固定回線とは違い
インターネット開通の工事が必要ありません。
そのため、お申込みから数日後にルーターが届いた時点で、利用を開始できます。
また、引っ越しなどによる固定回線の開通工事までの間に
モバイルルーターをレンタルしておけば、インターネットが使えない期間をなくすこともできます。
・プランによっては月額料金を安くできる
モバイルルーターの月額料金はプランや契約内容によりますが
相場3,000円~4,500円程度
の場合が多いです。
また、固定回線と比べると、自分の利用頻度に合わせたさまざまなプランが用意されていることも魅力のひとつです。
たくさん利用したい方は、通信制限なしの無制限プランを
すこしの利用ができればいいという方は通信制限ありで比較的安いプランを
これにより、契約内容をしっかり把握することで
自分に合ったぴったりのプランを選ぶことができます。
以上がモバイルルーターのメリットです。
ここからはデメリットの紹介に入ります。
モバイルルーターのデメリット
バッテリーが切れたら使えない
モバイルルーターは持ち運びができて、外出先でもインターネットが使えるというメリットがありますが、
それは逆にバッテリーに依存してしまう。ということになります。
充電が切れてしまったらその時点で使えなくなってしまうので
充電を気にせず利用できるホームルーターや固定回線と比べ、モバイルルーターの場合は
バッテリー残量に注意しなければいけません。
コンセントがある場所で充電しながら利用することは出来ますが、
過充電によるバッテリー本体の寿命を縮めることになってしまうので
基本的におすすめは出来ません。
通信速度が安定しない
無線でインターネット接続をするモバイルルーターでは
天候や障害物、周りの環境などによる影響を受けやすいため、
通信が安定しない時もあります。
基本的なメールのやり取りやウェブの閲覧程度ならそこまで気になることはないかと思いますが、
動画の視聴やゲームなどをするときは、
速度の不安定さというのは大きなデメリットになってしまいます。
通信制限がある
メリットの部分では、プランや料金によって自分に合ったものを選べる
と言いましたが、やはり回線マニアな筆者からすると
いくら料金が安く抑えられても、通信制限がかかってしまうというのはデメリットに感じられます。
基本的にどのキャリアでも7Gが通信制限の目安になっていますが、これは実際どの程度の利用で到達してしまうのでしょうか。
具体的に表にまとめました。
~通信制限7Gまでの目安~
動画の視聴 | 画質360p・・・約30時間 |
画質720p・・・約13時間 | |
メールの送受信 | 約14,000通 (1通あたり500kb) |
ウェブの閲覧 | 約24,000ページ (1ページあたり300kb) |
ライン通話 | 音声通話・・・約388時間 |
ビデオ通話・・・約23時間 | |
ZOOM | 音声通話・・・168時間 |
ビデオ通話・・・11時間 |
(※上記の表はあくまでデータ通信量から算出した目安になります)
表にまとめるとライン通話よりもZOOMの方がデータ使用量が多いのがわかります。
またYouTubeなど最近の動画は基本的に画質も良く、720pは当たり前になってきているので
あっという間に7Gの制限に到達してしまいますね。
このことからやはり通信制限があるというのはデメリットに感じてしまいます。
以上がモバイルルーターのデメリットになります。
ここからはホームルーターについて解説していきます。
ホームルーターとは

ホームルーターとは、
工事不要で自宅のコンセントに接続するだけでインターネットを利用できるようにする端末のこと。
モバイルルーターのように外に持ち運ぶことは出来ませんが、
開通工事が不要でコンセントに接続するだけでいいので、固定回線を引くよりも敷居が低くなっています。
イメージとしては、モバイルルーターと固定回線の【良いところ】【悪いところ】を
半分ずつ持っている中間のようなポジションだと思ってもらえるとわかりやすいです。
代表的なものだと
Softbank Air
UQ WiMAXのWiMAX HOME 02
などがあります。
ここからはホームルーターのメリット・デメリットを紹介していきます。
ホームルーターのメリット
工事不要
モバイルルーターと同じく、ホームルーターでもインターネットの開通工事というのは必要ありません。
固定回線に抵抗のある方というのは
【工事が発生するから】という理由でためらっているケースが最も多いかと思いますが、
ホームルーターでは自宅のコンセントさえあればインターネットが利用できるようになるので、
インターネット接続までの敷居が低く、初心者の方でも手を出しやすいものになっていると思います。
モバイルルーターよりも電波が強力
おなじ無線通信のモバイルルーターとホームルーターでも、
用途や端末の大きさ、電波強度などが違います。
ホームルーターというのは、モバイルルーターのように持ち運ぶことを想定していないので
端末も大きめになります。
端末が大きいということはその分強度なアンテナを内蔵することも可能になるので、
モバイルルーターと比べると、電波の強度はホームルーターの方が強いです。
モバイルルーターよりも電波の強度が強いため、
ホームルーターの方が安定した回線速度をキープすることができます。
引っ越しの際の手続きが楽
固定回線を利用している場合は、回線の引っ越し先での開通工事があったり
そもそもの回線を乗り換えるといった場合には、新規契約でめんどうな手続きなどをしなければなりません。
しかしホームルーターなら、契約内容の住所変更をするだけでいいので
ユーザーにとって手間がかからないことがメリットになります。
接続可能台数が多い
ホームルーターのもう1つの特徴としては、接続可能台数がとにかく多いというところです。
2021年現在、モバイルルーターではパソコンやスマートフォンなどの同時接続可能台数は最大で16台ですが、
ホームルーターの場合は基本的に20台以上の接続が可能です。
ものによってはもっと多くの端末を接続することも可能です。
例えば
WiMAX Speed Wi-Fi HOME L02
・・・40台
このようにモバイルルーターの倍以上も接続可能になっています。
注意
接続可能台数が多い分、ルーター自体のスペックも高いと言えますが、あまりに多く接続しすぎると1つ1つの通信速度に影響が出る可能性が大きいので、
通信速度の様子を見ながら許容範囲内の台数で接続することをおすすめします。
以上がホームルーターのメリットになります。
ここからはホームルーターのデメリットを紹介します。
ホームルーターのデメリット
固定回線と比べると遅い
モバイルルーターよりも安定しているとはいえ、あくまでモバイル回線を利用した通信になるので
光回線のような固定回線と比べてしまうとどうしても遅く感じてしまいます。
インターネット利用において、通信速度の速さを重視している方はホームルーターよりも固定回線をおすすめします。
ただしマンションなどの集合住宅で、配線方式が【VDSL方式】だったり【LAN方式】
などの場合は、固定回線でも最大100Ⅿbpsしか出ないので
そのような場合はホームルーターの方が速いこともあります。
集合住宅での配線方式について詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧ください⇩⇩⇩
通信制限がある
モバイルルーターと同じように、ホームルーターにも毎月の通信制限があります。
また、モバイルルーターは基本的に外に持ち出すことを想定しているので、
外出先でどれだけ利用するタイミングがあるかによって、その月に制限まで達するかどうかがだいぶ変わってきますが、
あまり外出せずに、
基本的にホームルーターで宅内メインでインターネットを利用する場合は、すぐに通信制限に到達してしまう可能性があります。
今では無制限プランが主流となっていますが、無制限プランと言っても3日で10G以内 などの特別な条件が付いているケースもあるので注意してください。
建物の環境や場所によっては電波が弱い場合がある
ホームルーターを設置する際に気を付けておきたいのが、電波の良し悪しです。
安定した通信を確保したい場合は、ちゃんと電波を受信できる場所に設置しなければいけませんが、
建物の環境や場所によっては電波を受信しづらいこともあります。
例えば
木造などの建物は電波が入りやすく
鉄筋コンクリートなどの分厚い建物の場合は電波が入りにくいなど。
業者によっては数日間のお試し期間などのサービスを提供しているので、
不安な方はお試しプランから始めてみて、電波状況を把握しておくのもおすすめです。
以上がホームルーターのデメリットになります。
また、主要なホームルーターサービス3社を徹底比較した記事もありますのでぜひご覧ください。
ここからは固定回線について解説していきます。
固定回線とは

固定回線とは、
戸建ての住宅やマンションなどに、物理的な回線を引き込み
有線でインターネットに接続すること。
固定回線がモバイルルーターやホームルーターと大きく違うところは
物理的な回線を使用している
というところです。
そのため、電波で通信するモバイル・ホームルーターと違い
インターネットを使用するには初期工事が必要になるので、
他と比べると少し敷居が高いイメージを持たれがちです。
ここからは固定回線のメリット・デメリットを紹介していきます。
固定回線のメリット
速度の速さと通信の安定性
固定回線では、電波や基地局との距離などによる影響を受けないため
非常に安定した通信を行えます。
また光回線の場合、モバイルルーターやホームルーターなどのモバイル回線でのインターネット接続よりも
圧倒的に速度が速いことが魅力のひとつです。
オンラインゲームなどをプレイされる方にとっては、
モバイル回線の不安定さや速度の遅さはかなりのストレスになってしまうので
固定回線を利用するのがおすすめです。
筆者もオンラインゲームが趣味でよく遊んでいるのですが、オンラインゲームをプレイされている方の中には
ゲーマー男性
無線でオンラインゲームやらないでほしい・・・
と思っている方が一定数いるのも事実です。
筆者自身はオンラインゲームの影響で、速度を追及していたら回線のことをいろいろ知るようになったのですが、
そんな私が、オンラインゲームが趣味な方におすすめしたい光回線がありますので
気になった方はこちらをご覧ください。
通信制限がない
固定回線では、モバイル回線によくある通信制限というものが(※基本的には)ないので
利用したい分だけ気にせずにインターネットを利用できます。
高画質の動画なども見放題なうえ、モバイル回線よりも安定しているのでサクサク見ることができます。
比較的にインターネットをたくさん利用される方であれば
固定回線を契約しておきたいところです。
※回線によっては1日30G以上のデータのアップロードを行うと、通信制限をかけられる場合があります。
ただこの通信量というのは、一般的に想定される通信量を逸脱しているレベルになるので
基本的に固定回線で通信制限をかけられる心配はほとんどありません。
マンションタイプは比較的に安い
固定回線と聞くと、料金が高そうなイメージを持っている方が多いかと思いますが、
実はマンションプランなどは、契約によっては
モバイルルーターやホームルーターとそんなに変わらない料金で利用できます。
また、プロバイダーや販売代理店独自のキャンペーンなどを
賢く利用することで、質の高い通信をお得な料金で利用することができます。
以上が固定回線のメリットになります。
ここからは固定回線のデメリットを紹介していきます。
固定回線のデメリット
開通工事が必要
固定回線を利用するためには、利用したい場所での開通工事や機器の接続などが必要になるため、
予定をあけて工事に立ち会わなければなりません。
これはユーザーにとっては1つの手間になってしまいます。
それに加え、工事費用も別途必要になるので、初期費用としてお金がかかります。
工事費用に関しては、新規契約キャンペーンなどで【開通工事費無料】
などのサービスを行っているところも多いので、ぜひチェックしてみてください。
引っ越しの際にめんどう
固定回線では、引っ越しの際に回線を乗り換えるにしろそのまま契約を継続するにしろ、
面倒な手続きが発生します。
現在利用している回線が、引っ越し先では対応エリア外だった場合などは
1度解約して、また新しくエリア対応している回線を探さなければなりません。
以上が固定回線のデメリットになります。
それぞれの比較

ここまでモバイルルーター・ホームルーター・固定回線の違いやメリット、デメリットなどを紹介してきましたが
重要なポイントだと思うところをピックアップして簡易的なイメージでまとめました。
モバイル ルーター | ホーム ルーター | 固定回線 | |
通信速度 (理論値) | △ (1.2Gbps) | △ (1.2Gbps) | ◎ |
安定性 | △ | 〇 | ◎ |
月額料金 | 〇 | 〇 | △ |
手軽さ | ◎ | 〇 | △ |
通信制限 | △ | △ | 〇 |
結果
ポイント
◎・・3点
〇・・2点
△・・1点
で計算すると・・・
ポイント
モバイルルーター・・・8点
ホームルーター・・・8点
固定回線・・・10点
という結果となりました。
人によって都合や利用頻度、環境などはさまざまですが、
やはりみなさまには固定回線をおすすめしたいと思っています。
私自身もずっと固定回線を利用し続けているのですが、
回線マニアな筆者がおすすめする光回線2021年最新版のまとめもありますので、
固定回線で悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
まとめ
今回はモバイルルーター・ホームルーター・固定回線の違いについてまとめさせていただきました。
みなさんは現在どのような方法でインターネットを利用されていますか?
現在はインターネットが当たり前になり、いろいろな事業者が日々研究や開発を進めていて
目まぐるしいスピードで進化していきます。
一昔前のころからしたら考えられないほどだと思います。
それにつれてすこしずつ便利な世の中になっていきますが
どんどん複雑でややこしいものも増えていくと思うので
常にアンテナを張って最先端のサービスや技術に触れていきたいと思います。
また当ブログ管理人はTwitterをやっています。
なにかご質問のある方や用件のある方は、お気軽にお問い合わせページ・コメントまたはTwitterのメッセージまでお願いします。

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